「地理ってどの参考書使えばいいんだ・・・」
そう言いたくなる気持ち、チョーわかります。
・山岡の地理B教室
・村瀬のはじめからていねいに
・瀬川の面白いほど
などなど、この参考書いいよ!って言われる参考書は多いんですよね。
「結局どれ使えばいいんだよ!」って結局迷っちゃう。
そこで今回は、名だたる地理の参考書を全て比較検討していきます。
紹介する参考書の良いところ、悪いところを上げ、最終的にはレベル別にどの教材を使ってよいか、まで紹介していくつもりです。
ちなみに、今回この記事で紹介する参考書は全て目を通してあります。
目を通していない参考書は一切紹介しないので、悪しからず!それではいくぞ!!!
目次
1位:山岡の地理B教室
定番中の定番。地理の参考書だったら、まぁこれ読んどけって言われてくらい定番です。
この本を一言で説明するならば、「面白い授業の書き起こし」です。
これから紹介する参考書の多くは、大体、知識を羅列している教科書とほとんど変わらないというイメージですが、この地理B教室だけ全然テイストが違います。
後ほど紹介する、瀬川の実況中継の「実況中継シリーズ」も実は授業の書き起こしみたいなものなんですが、この山岡の地理B教室も実況中継シリーズのようなテイストです。
ちなみに、僕(筆者)もこの本を読んで、地理が好きになりました。
高3の夏休み明けくらいから、読み始めて、こちらの勉強法のように勉強を進めていき、なんとかセンター地理を8割まで持っていくことができたのです。
まさに僕にとっては救世主的な一冊です。
使い方はこちらの記事で解説している。
【2017年版】0からセンター地理を3ヶ月で8割まで伸ばす勉強法の5つの手順!
山岡の地理B教室のメリット・デメリット
メリット1:読みやすすぎる。楽しく学べる。
これは非常に重要な点。参考書を読むことが面白いか面白くないかってだけで、その科目が得意になるかどうかが決まるといっても過言ではない。
参考書が面白いから、地理が好きになる。
地理が好きになるから、勉強する。
勉強するから点数アップが見込める。
こういう好循環を生むことができる。
メリット2:読むだけで地理的思考力が身についてくる。
後に紹介する他の参考書と全く違う点は、この参考書は教科書っぽい知識の説明だけをしている参考書と毛色が全然違うのだ。
著者の山岡先生もこう言ってます。
基本の知識をベースを理解して暗記することはもちろんのこと、その知識をどのように問題に当てはめて使えば良いのか?どうやって考えればいいのか?ということを山岡先生はこの本の中で教えてくれます。
まさに神本!
メリット3:まとめのページがあるので暗記しやすい!
ただ、面白いだけじゃない!各章の終わりに知識のまとめのページがあって、そこでちゃんと暗記事項を暗記することが出来る。
これが中々デカイ!
メリット4:手書きの図やイラストが多様に使われてる
このおかげで読んでて飽きない。カラーの参考書などもたくさんあるが、単純にカラーってだけで、読みやすいかどうか、読んでて楽しいかは別なのである。
デメリット1:全ての知識が網羅されているわけではない。(全体像把握にはちょうどよい文量)
この本は最初に全体像を把握するのには適しているが、知識を全てまんべんなく身につけていくのには向いていない。
例えば、センター8割の人が9割、満点を目指していくときに山岡地理Bは適切な教材じゃない。教科書やもっと細かい情報が載っている教材と、過去問をしっかり読みながら学習を進めていくのがよい。
デメリット2:文体が気になる人は気になるかも
参考書は合う合わない、好き嫌いが分かれる。例えば、古典文法も参考書で元暴走族の予備校の先生が書いた、文法書があるけど
と思っちゃうウサギもいるわけです。
山岡先生の言葉遣いはそれほどキツくはないし、苦手って人はあんまりいないとは思うけど、例えば、瀬川先生みたいなちょっと勢いのある先生が好きな人は「物足りない・・・」って感じちゃうかもしれない。
2位:きめる!センター地理
書店にて、地理の参考書を読み比べていたときに、偶然見つけた本だ。
そう思いながら、ふと誰が書いたのか?を見たら、
「山岡」
と書いてるじゃないか!山岡の先生が作る、教科書型の参考書。これは神本です。
メリット1:教科書的なまとめ本だけど、かなり読みやすい!
内容的には、面白いほど、はじめからていねいに、みんなの、と似ていますが、
こっちのほうがレイアウトや文体がとにかく読みやすい。文体もかなりいいです。
余白もあっていい感じです。
メリット2:演習問題の配置も絶妙
問題の配置も絶妙で、かなり勉強しやすい形になっています。
メリット3:覚えるべきキーワードチェックリストまである
地理は暗記だけじゃないといっても、暗記するべきところは暗記しなければいけない。その暗記するポイントをまとめた、山岡先生特製のチェックリストまである。
メリット4:図がわかり易すぎる!
そのまま地図帳に書き込んでもいいと思えるくらいわかりやすい図。
デメリット1:分厚いから一見とっつきにくい
他のまとめ本系の参考書と同様、「この本マスターできるの?」という気になってしまう。だが、別にこの参考書はマスターする必要はない。
教科書の代わりに、センター地理の演習をしながら、知識が足りないところをこの参考書を読みながら補填するくらいの活用方法でよいからだ。
しかも、分厚い割に内容は読みやすいので、読んでみるととっつきにくさは消える。
デメリット2:意外にこの参考書をオススメしている人がいない。知名度が低い。
まだ新しい参考書ということもあるが、この参考書の知名度はあまりに低い。
3位:村瀬の地理Bをはじめからていねいに
色んなサイトを見ていると、山岡地理Bとこの村瀬のはじめからていねいにで悩んでいる人が多いようだ。
村瀬の地理Bをはじめからていねいに、には系統地理編と地誌編の2冊があり、この点は確かに山岡の地理B教室とも似ている。だが、この参考書はかなり山岡の地理B教室とはだいぶ毛色が違う。
この参考書は、ほとんど教科書に近い構成をしている。
「読ませる」山岡の地理B教室だとしたら
「まとめ」の村瀬の地理Bをはじめからていねいに、という感じだ。
カラーの絵の説明や、図を使った説明、地図上の説明もあるが、書き口は教科書的。正直僕は、ワクワクしながら勉強するのは難しいんじゃないかと思っている。
メリット1:図や写真を多様されており、カラーだからビジュアルで理解しやすい。
教科書に書かれている内容を少し平易に、しかもわかりやすく書いてあるので、これから学習するという人は教科書「より」は取り組みやすい。
ちなみに、山岡の地理B教室と比べると、山岡の方が取り組みやすそうに思える。
メリット2:知識がある程度網羅されている。
完全に網羅されているわけではないが、地理B教室よりかは情報量が多い。その点では地理B教室を上回っている。
だが、それなら教科書でもいいかも・・・?と私は思ってしまう。
デメリット1:文体が教科書と変わらない・・・?
初学者にとって大切なのは、とっつきやすさ。勉強をすることが嫌になってしまったらそもそも点数を伸ばす勉強なんて出来ない。
そういう意味でこの参考書がとっつきやすいかというと・・・うーん?となってしまう。
まぁもちろん、合う合わないはあるけどね。
ただこの参考書を読むなら、山岡の地理Bで全体像を把握しながら、細かい部分は教科書を読めばいいのでは・・・?と僕は言いたい。
デメリット2:文字が詰まりすぎ説
参考書のとっつきやすさ、勉強のしやすさの要素の一つとして
「レイアウト」
というのがある。例えば、このブログも全く改行がなければこんな感じになる。
今日は地理の参考書について解説していこうと思います。オススメの参考書は山ほどあるけど、その中からいくつか絞って紹介していきます。初めから勉強する人にとっても、後もう少し点数を伸ばしたい人にとってもためになる解説をしていこうと思っているので、最後までぜひ読んで下さい。ちなみに、僕は高校生の頃センター地理が最初は嫌いでしたが、・・・
行数が短いが詰まっている感じがして読みにくくなるのが分かるでしょう。
自分が「これは勉強しやすいな!」と思うようなレイアウトであれば、いいんですが、そうじゃないなら、その教材はやらない方がいいでしょう。
と思えるのであれば、全然使ってオッケーです!
ただ地理的思考力を身につけるためにも、僕は山岡推しです。
ガンガンいくぞ!
4位:瀬川聡 地理B講義の実況中継
[センター試験]瀬川聡 地理B講義の実況中継は山岡の地理B教室と同様に、授業を実際に文字起こししたような内容。
ただ、山岡の地理B教室と読み比べてみると分かるが、そのテイストは結構違う。
メリット1:語り口調で読みやすい。
実況中継シリーズの最も大きな特徴だが、授業の実況中継なので、その先生の語り口調で書かれている。当然、教科書的な文章よりかは読みやすい。
メリット2:山岡地理Bより、知識量は多く感じる。
情報量は、山岡の地理B教室よりも多く感じる。
メリット3:問題形式も混ざっているので、演習に繋げやすい
実際のセンター試験で登場した問題を、参考書の中で使っているので、実際に「知識をどう使うのか?」を学びながら学習を進めることができる。
デメリット1:語り口調が若干無理やり感
センター試験 地理Bの点数が面白いほどとれる本(瀬川先生)も同様なのだが、瀬川先生の話口調が少しだけ「無理矢理感」は感じる。言ってみたら、教科書の文章を無理やり話し言葉に変えた・・・みたいな。
山岡の地理B教室は山岡先生の経験談や、センター試験でちゃんと覚えておかないといけないツボなどを抑えながら「山岡先生の口調」で書かれていることを感じるが、この本は少しそれを感じにくい。
デメリット2:やっぱり情報量が多い
瀬川先生は魂を込めすぎて、情報量が多くなりすぎてしまっている。(この記事もそうだが。笑)
理系の受験生はそもそも社会にそんなに時間を割くことはできない。なら、山岡ぐらいの全体像を把握できる文量のものでザクッと勉強し、その後、過去問を使いながら、学習をドンドン進めていく方が効率がいい。
詳しい地理の勉強法の説明はこちらの記事で
→【2017年版】0からセンター地理を3ヶ月で8割まで伸ばす勉強法の5つの手順!
5位:センター試験 地理Bの点数が面白いほどとれる本
センター試験 地理Bの点数が面白いほどとれる本は、瀬川先生が魂を込めて作ったセンター対策の地理Bの参考書だ。問題に関しても色々とたくさん組み込まれているので、参考書+問題集としてかなりの情報量が詰まっている。
内容も濃く、たしかにこの一冊をマスターすればセンター地理の点数はアップするだろうなという気にはなる。
メリット1:情報量がヤバイ
教科書に書いてある内容を出来る限り詰め込み、さらにセンター地理の解説も詰め込み、よくある質問も詰め込んだりと、とにかく「詰め込んでやる!」という気持ちが感じられる。
メリット2:話し口調なので、教科書より読み進めやすい
読んでみたら分かるが、本書は瀬川先生の勢いある文体で構成されている。瀬川先生の勢いある雰囲気が好きな人にはツボだろうと思う。
メリット3:よくある質問のようなコーナーがある
参考書において、こういうコーナーは結構大切。痒いところに手が届くような情報が載っている教材は個人的に評価が高い。(ただ、この参考書の場合(そこ疑問に思うかな・・・?)という点がよくある質問になっていたりするので、本当によくある質問か?と疑ってしまう)
デメリット1:ちょっと詰め込みすぎ。レイアウトもキツイ
村瀬の地理Bをはじめからていねいに以上に、レイアウトがキッツキツ。文字が詰まりすぎていて、ちょっと読みにくい。
話口調であるとは言え、いくらなんでも・・・感はある。
読んでみたら分かるが、所狭しと文字で埋まっており、その間に図がちょこんとおいてあったり、生徒からのよくある質問が載っている感じ。ザーッと見た感想として、読み進めやすいものではない。
デメリット2:厚いので、「マスターできるかな?」という気になる。
効率的な勉強法で大切なのは、薄い参考書でも簡単な参考書でもいいから、マスターしていくこと。
この参考書はマスターした!!!
という自信が次の学習や、テストの点数に繋がっていく。
そういう意味でこの参考書は1冊が分厚すぎてマスターできるかどうか、少し不安になってしまう一冊。僕は文量が多すぎてやる気が失せている。笑
このまとめ方なら教科書の方がいいだろうなと感じさせる一冊。
6位:みんなのセンター教科書 地理B
教科書的な参考書。構成は、村瀬のはじめからていねいにと似ている。村瀬のはじめからていねいにと比べて違うところは、情報量が違うところか。
村瀬は系統地理編と地誌編の2冊に分けているのに対し、みんなのセンター教科書 地理Bは1冊でまとまっている。だが、そこまで分厚い本ではない。
メリット1:文字が大きく読みやすい。
他の参考書と比べても文字が大きめで読みやすい。レイアウト的にも、村瀬のはじていや、瀬川先生の面白いほど、実況中継と比べて詰め込みすぎていなく余裕があって読みやすい。
メリット2:カラーで、図も多様されているのでとっつきにくくはない。
初学者が最初に読む本としては読みやすい。が、最初に読む本としては山岡推しにはなってしまう。笑
デメリット1:結局、教科書でよくね・・・?感がある
教科書以外にこういうまとめ本を買いたいなら、次に紹介する「きめる!センター地理」の方をオススメする。
オススメは山岡先生の参考書!
【2017年版】0からセンター地理を3ヶ月で8割まで伸ばす勉強法の5つの手順!
まとめ
かなり数が出ている地理の参考書。実はまだ紹介できていない参考書や問題集もあるが、まずはこの参考書で勉強していく事をおすすめする。
オススメ問題集については、また別の記事でお話しよう。
この2冊を使って学習を進めていけば、センター地理Bで8割とるための実力はつけることができるはずだ。
ぜひ頑張って最後の追い込みをやってほしい。
それでは。
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